東急建設株式会社様では、山岳トンネル工事の安全対策として、
切羽(きりは:トンネル工事の掘削作業が進行している最前線)の遠隔監視システムを開発し、
監視責任者が作業エリアから距離を置いて、安全に切羽監視を行える環境の構築を目指しています。
このたび、東急建設株式会社様は、日本テクノ・ラボ株式会社および、マック株式会社と共同で、
「切羽遠隔監視システム」にAI映像解析機能を導入します。
これは、試験導入を進めてきた監視システムを、さらに高度化するものです。
日本テクノ・ラボはAIシステム部を担当しました。
FIREDIPPERのAI解析やアラート処理を生かして、複数のカメラ映像をリアルタイムで解析することにより、危険地域への人物立入りを警告します。
◆検知精度の向上
FIREDIPPERのAI検知では、最新のディープラーニングベースにおいて、90〜98%の人物検知率が望めます。
しかし、トンネル工事現場のように過酷な環境では、人物検知精度は大きく低下してきます。
また、ヘルメットや作業服の色は、背景と同化しやすい傾向がありますので、当初の検知率は人の動きにより
30%から90%にばらついていました。
「切羽遠隔監視システム」開発チーム内での連携により、現場映像を用いた再学習を進めた結果、
改善した検知モデルでは、多くの映像に対して90%以上の検知率を保持しています。
安定したAI検知情報を映像監視ソフトウェアに通知可能となり、実用レベルの精度を確保いたしました。


◆汎用性の高いシステム構築
トンネル内の現場においては、すでに特殊な重機搭載カメラや後方監視カメラが選定されていますが、
FIREDIPPERならば速やかに接続が可能です。
切羽から遠隔に位置する監視車両には、FIREDIPPER搭載の小型堅牢なサーバとAI検知エッジサーバを導入し、
無線トランスミッタや無線LAN経由でカメラ映像を受信し、ライブ映像表示を行います。
そして、危険区域への立入りをAI検知した時点で、速やかに警告表示等のアラート処理が実行されます。
引き続き、不鮮明な映像や部分的に遮蔽がある場合などの条件の厳しい映像においても、
90%以上の検知率を目標にファインチューニングしてまいります。
東急建設株式会社様のニュースリリースも合わせてご覧ください。
お知らせ:AIによる人検知技術を活用したトンネル切羽作業の安全性向上